上手な行政書士の選び方、依頼の仕方

1、上手な行政書士の選び方
「百聞は一見に如かず」「人には添うてみよ馬には乗ってみよ」という諺があるとおり、行政書士事務所へ出掛け、行政書士本人に会ってから依頼の判断をするのが、一番確実な方法です。
ホームページ、テレビ、雑誌などで紹介されている飲食店・旅館などに行っても、必ずしも、満足を得られる訳ではありません。これと同じで、やはり、お客様自身が行政書士と直接話してから判断されるのが最善ですね。その時には、次のことを参考にされたらいかがでしょうか。

@電話の対応
明るく、はっきりと事務所名、電話応対者名を名乗ってくれると安心ですね。

A事務所の雰囲気、設備
気軽に相談できるか、信頼できるかなどはその事務所の雰囲気だけでも充分参考になります。他人には見られたくない書類、聞かれたくない話がある場合もありますから、応接室があると安心ですね。そして、来客用駐車場がないと不便ですから、行く前に確認してみましょう。

B行政書士の人柄、知識、経験など
とにかく、行政書士と話をしてみましょう。そして、疑問点は遠慮なく聞いてみましょう。特に会社経営者の方にとっては、幅広い知識・経験を有する行政書士と長い付き合いをされる方が、結果的には費用対効果が高いはずです。

C行政書士との相性
相性というのは大事なことです。依頼業務の多くは、お客様は台所事情まで見せたり、普通であれば人に言えないことを話す必要があります。そのため、お客様が聞きたいことを気軽に聞けて、それに対して、わかりやすく答えてくれるなど、気持ちよく意思の疎通ができて、信頼できる行政書士でないとお客様の満足度は高まりません。
知人の紹介だからといっても、お客様との相性が合わないと後悔することもあるようです。

D報酬額
同じラーメンでも、店によって値段が随分違いますよね。安かったからという理由だけで、必ず満足するわけではありません。逆に、高い値段のラーメンを食べたからといって満足するわけではありませんね。やはり、費用対効果が満足度を決めるのではないでしょうか。


2、上手な依頼の仕方
@必ず、事前に電話等で相談目的と日時、相談場所の確認をしましょう。そして、相談に必要な書類等、相談料を聞いて持参しましょう。
電話する前に必要事項をメモしてから電話すると、余裕を持って話せますから、行政書士事務所の様子も窺うことができますので、信頼がおけるかどうかの判断材料にもなります。
最初は、上記理由により、行政書士事務所へ行くのが望ましいとは思いますが、それが困難な場合は、自宅・会社事務所等へ来てもらうこともできます。

A相談内容を箇条書きでよいのでメモをして持参しましょう。
・相談目的(会社を設立したい、建設業許可を取りたい、相続の相談をしたい)
・今までの経歴、出来事を時系列順にメモに書く
・その相談に関連する人がある場合は、その関連がわかるようにメモに書く

B話しながら、その行政書士へ依頼することに迷いが生じるようなら、「お願いするかどうかは後日連絡する。」と伝えて、帰宅後によく考えてから判断するほうがいいでしょう。迷うようであれば、他の行政書士事務所にも相談して、比較検討することを考えたらいかがでしょうか。